- しらす
- I
しらす【白子】(1)カタクチイワシ・マイワシなどの稚魚。 色は白く透明。 食用。(2)ウナギの稚魚。 体長5センチメートル内外で, 糸のように細い。 海で孵化(フカ)し, 二~五月頃南日本の沿岸に集まり, 群れをなして川を上る。 これを捕獲して養殖に用いる。 しらすうなぎ。IIしらす【白州・白洲】(1)白い砂の州。
「河口の~」
(2)庭先・玄関前などの, 白い砂の敷いてある所。(3)〔江戸時代, 奉行所の罪人を取り調べた所に白い砂が敷いてあったところから〕法廷。 奉行所。 おしらす。(4)能舞台と観客席との間の玉砂利を敷いてある所。→ 能舞台IIIしらす【白砂】〔ふつう「シラス」と書く〕九州の鹿児島湾をめぐる一帯に堆積した白っぽい軽石質の土。 雨水を吸収するとくずれやすくなる。IV「~台地」
しらす【知らす】※一※ (動サ五[四])〔下二段動詞「知らす」の四段化〕他の知るようにする。 知らせる。「要人の死を当面~・さずにおく」
※二※ (動サ下二)⇒ しらせるVしらす【知らす・領らす】〔「しる」に上代の尊敬の助動詞「す」が付いたもの〕(1)お知りになる。 知っていらっしゃる。「大野なる三笠の杜(モリ)の神し~さむ/万葉 561」
(2)国を統治される。 しろす。 しろしめす。「生れまさむ御子の継ぎ継ぎ天の下~しまさむと/万葉 1047」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.